M&Aの知識コラム新川のコラム

社長の決断②~会社譲受/成功のノウハウ~【M&Aの知識/新川のコラム】

総務省の平成30年度版情報通信白書によると、日本の総人口は

2030年に現在よりも600万人減(5%減)
2040年に現在よりも1400万人減(12%減)

と推定されています。

単純に企業の売上を考えると、2040年には人口減少分となる売上10%が減少するはずです。
しかし、日本は少子高齢化が進展していますので、生産年齢人口(15~64歳)に着目するとその影響はより大きなものとなり、

生産年齢人口1428万人減(20%減)と推定される=企業の売上が20%近く下がる可能性が高い

と個人的に考えています。

さて、売上が減少した時に利益はどれだけ減少するでしょうか。
以下の計算式があります。

売上が〇〇%減少したときの利益減少率=売上減少率×限界利益÷利益(経常利益)
※限界利益に関しましては顧問税理士の先生に御確認下さい。

計算して頂くと、ほとんどのケースで売上減少よりも利益減少のダウン率がより高くなると思います。
日本の市場環境は何も手を打たなければ売上が下がり、利益がより下がる環境になっています。

その中で、我々がお手伝いさせて頂いているM&Aはこういった市場環境を打破できる一手になる可能性があります。
足元を見ると2020年度は岡山県、香川県といった中四国エリアで譲渡の御相談件数が昨年の1.5倍ほどに増えていますので、皆様が積極的にM&Aで会社を譲受するチャンスが来ているわけです。

そこで今回は、M&Aで会社を譲り受け、より発展することをご検討されていらっしゃる経営者様に向けて、譲受のための「成功のノウハウ」についてご案内させて頂きたいと思います。

 

M&A検討には戦略が必要

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以前のコラムでもご案内させて頂きましたように、図の通り必ず戦略が必要です。
どの方向性に進むのか必ず定めてからM&A譲受の検討をして下さい。

また私の経験則上、譲受する企業の規模の大小に関係なくM&A後の労力はほとんど一緒です。
そのため同じような譲渡案件があるのであれば、出来れば少し大きめの企業様の譲受を検討して頂きたいと思います。
ただしM&Aを初めてされる場合は、小さいM&Aを経験してから大きいM&Aに行く方が失敗する確率を抑えることができますので、最初は小さいM&Aから始めて頂く方がいいと思います。

 

喜ばれる引継ぎ方:M&A譲受 成功のポイント

では次に、成功のためのポイントをご案内させて頂きたいと思います。

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①成功イメージ・・・必ずビジョンを創り、人の融和を図る。3ヶ月で人の融和を図ってください。
②M&Aリスク・・・M&Aには必ず取引先離反、従業員離反といったリスクがあります。譲受後にそれ以上の相乗効果を描くことが具体的にできるかどうかが大事です。
③買収資金・・・・・本業を圧迫しない範囲でM&Aを検討してください。
④管理者・・・・・・管理体制/運営体制の検討が必要です。特に建設業の場合は、譲受後に経営管理責任者を誰にするか事前検討が必須になっています。
⑤株価・・・・・・・譲渡企業様と譲渡金額で揉めると譲渡後の運営が上手くいきづらいため、譲渡金額にこだわりすぎないようにして下さい。

 

皆様の描いた未来がM&Aでしっかりと実現し、成功することを願っています。
ご質問がありましたら気兼ねなくお問合せ頂けますと幸いです。

この記事の執筆者

新川 功雄(M&Aシニアエキスパート)

早稲田大学卒。大手サービス会社、マーケティング会社、外資系企業に勤務。赤字債務超過の中小企業を経営し、黒字企業に立て直した後、自身の会社を事業譲渡して、2016年から現職。首都圏への進出、上場企業のM&A支援等を経験。

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