「物流業」とは、生産者から消費者に生産物を届けるまでの一連の業務を行う事業を指します。製品や荷物を運ぶだけでなく、保管・管理・物流情報処理なども含まれるのが特徴です。

また、物流業のうち最も大きな割合を占めている「運送業」は、トラック等の自動車を使って荷物を輸送することに特化した事業です。

物流市場は年々拡大しており、需要は増加傾向ですが、慢性的な人手不足や燃料の高騰など、経営環境が悪化していることから、事業継続に不安を感じている事業者は少なくありません。

更に、2024年4月1日に適用される働き方改革関連法によって発生する「2024年問題」を目前に、業界再編が加速しています。
時間外労働の上限規制による売上・利益の減少、ドライバーの収入減少による離職などが懸念されており、先行き不安からM＆Aを考える企業が増えています。

また、新たに長時間労働の解消のため中間拠点を増やし、ドライバーを一括確保するためにM＆Aを希望する買い手企業も多く、双方のニーズが一致していることから物流・運送業界のM&Aは活況と言えます。