M&Aの知識コラム

【コラム/M&Aの知識】会社を譲渡した経験者として思うこと

この度の新型コロナウイルス感染拡大に際し、罹患された皆様および感染拡大により様々な影響を受けている皆様に心よりお見舞い申し上げると共に、一日も早い事態収束をお祈り申し上げます。

新型コロナウィルス感染症の流行により、2020年5月現在も、人々の行動に制限がかかり経済活動に大きな影響を与えています。

職業柄、様々な経営者様にお会いさせて頂いていますが、リーマンショックを大きく上回るインパクトがあるとお伺いしています。

一刻も早い収束を願うばかりです。

さて今回は、私自身が会社を譲渡した経験者として皆様に会社の譲渡を検討するにあたって重要なポイントをご案内させて頂きたいと思います。

今、お悩みの方、将来的に譲渡を検討されるご予定の方、皆様にとってこのコラムが参考となりましたら幸いです。

タイミング

私は家業であった運送業を経営していましたが、会社を譲渡した2016年はアベノミクスで世間が好況の中、運送業を取り巻く事業環境はより一層厳しい状況になっていました。

①ドライバー不足
②運賃の単価停滞
③労働時間の総量規制厳格化

といった要因の中で、中小零細運送事業者は将来的な経営の見通しを立てることが難しく、私自身も他業種への進出を検討していましたが、35歳の時に他社への譲渡を決断いたしました。

決断に至るまでの期間

決断まで半年かかりました。
当時、地方でM&Aが隆盛ではなく、譲渡することが正しいことなのかどうか、他に道がないのか情報を入手しながら悩みました。
その中で最後に後押ししてくれたのは親友、妻でした。「相談して良かった。」と今でも二人に感謝しています。

譲渡後に思うこと

譲渡を決断して本当に良かったと思っています。新しい自分の人生を切り開くことができました。
ただ、当時は適切なアドバイザーが周囲にいなかったため、自分自身で契約書面を作成し譲渡を行いました。
譲渡条件を決定する際に専門家のアドバイザーがいればより良い経済条件となった可能性が高くその部分では少し後悔しています。

信頼できるアドバイザー

この仕事を始めて5年目になりましたが、実際に自分の会社を譲渡したアドバイザーに出会ったことはありません。様々な方がM&Aのアドバイザーをされていらっしゃいますが、私が考える信頼できるアドバイザーは、

A.専門的な知識を保有している(業界特有)
B.経営者の想い(感情)にしっかりよりそえる
C.スピード感がある

方だと思います。
私自身も常に上記の点を心掛けてお手伝いをさせて頂いています。

皆様の未来が明るいものであるよう願っています。

この記事の執筆者

新川 功雄(M&Aシニアエキスパート)

早稲田大学卒。大手サービス会社、マーケティング会社、外資系企業に勤務。赤字債務超過の中小企業を経営し、黒字企業に立て直した後、自身の会社を事業譲渡して、2016年から現職。首都圏への進出、上場企業のM&A支援等を経験。