案件レポート譲渡企業様(譲渡オーナー様)向け

リネンサプライ業×リネンサプライ業 株式譲渡案件成約のご紹介

投稿日:2023年5月10日 最終更新日:

先日、リネンサプライ業を営む譲渡企業様がクロージングを迎え、株式譲渡によるM&Aが成立しました。

本件は2022年8月より着手させて頂きましたので、約半年間と非常にスピードの速い成約に至りました。

譲渡企業様について

売主様はリネンサプライ業として強固な地場ネットワークを築かれた企業様です。

ただ、コロナの影響による売上減少、原材料費の高騰によって非常に苦しい経営のかじ取りを余儀なくされていました。

そのため当初は、事業を未来に託すお相手探しにあたって、全国展開されている大手M&Aアドバイザー会社様にいったんM&Aをご依頼されました。

しかし自社の借入金が譲渡後も残るスキームであったため、金融機関様の同意が取れず破談となり、その後、中四国に強い弊社にご依頼いただくことになりました。

創業者である会長のご意向は一つで、近県の長年に渡るお付き合いがあった有力な1社様としっかり検討を進めてもらいたいということでした。

会長はこれまで貯蓄された自己資金を使ってでもお願いしたいとお話し頂くほど、強い想いを抱いておられました。

譲受企業様について

買主様は同業のリネンサプライ業を他県で展開されている企業様で、商圏拡大、取り扱いサービスの拡大を考えておられました。

交渉の当初から非常に友好的に接して頂き、大変ありがたく思っています。

譲渡企業様の立地条件や長年に渡る信頼関係の中で非常にありがたい譲渡条件を頂くことができました。

異例の従業員発表

今回は双方の希望があり、「基本合意の段階で従業員発表」を行いました。

正直なところ最終契約前でアドバイザーとして不安がありましたが、特に大きな動揺もなく、退社意向のあった従業員の方にも無事に残留頂くことができました。

珍しい譲渡スキーム

今回の主要スキームは株式譲渡でした。

ただ一部本業と異なる事業体があったため、株式譲渡と同時に事業譲渡を実行しました。

弊社でも事業譲渡や会社分割による事業の切り離しは、これまでに経験がありますが「株式譲渡と事業譲渡を同時履行」する非常に珍しいケースになりました。

クロージング

買主様にとっては、リネンサプライ業を軸にエリア拡大、サービス拡大を実現できる相乗効果が非常に高く見られるM&Aとなりました。

またクロージングの場に関係者が30名ほど集まるといった”様々な方の想い”が結実したM&Aだったと思います。

皆様の新しい船出を心よりお祝い申し上げます。

なお、今回、弊社は売主様のアドバイザー(FA)を務めさせて頂きました。

 

この記事の執筆者

新川 功雄(取締役副社長/M&Aシニアエキスパート)

早稲田大学卒。大手サービス会社、マーケティング会社、外資系企業に勤務。赤字債務超過の中小企業を経営し、黒字企業に立て直した後、自身の会社を事業譲渡して、2016年から現職。首都圏への進出、上場企業のM&A支援等を経験。

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