M&Aの知識アフターM&Aコラム譲受企業様(買収検討企業様)向け

必見!M&A成立後の譲受企業はどうなる?①

投稿日:2022年1月17日 最終更新日:

M&Aで譲受を検討されている方に向けて、様々なメディアで譲受企業の社長様がご自身のM&A体験談をご案内されています。

上場企業の社長様や地場の有力企業の社長様など立場はそれぞれですが、実際にM&Aを経験されて様々なアドバイスをされています。

弊社でも20年に及ぶM&Aアドバイザーの経験の中で、様々な譲受企業様のM&A成立後のリアルな姿をお伺いしてきました。

今回は、アフターM&A(PMI)の実例として、M&A後の実際の様子をご紹介いたします。

アフターM&A(PMI)の実例① 譲受企業K社様

【譲受目的】
近接業種へ進出することで、バリューチェーンにおける販売・マーケティングの強化と、専門分野のノウハウを吸収する。

【譲受企業を取り巻く事業環境】
自社の取引先は安定していたものの、縮小傾向にある業界全体の中で自社を強化する新しい分野への進出が求められていた。

【譲受形態】 株式式譲渡

【エリア】 徳島県

アフターM&A(PMI)成功のポイント

上記の通り、譲受企業のK社様は自社の更なる発展を目指して、近接業種の譲受をご希望でした。

金融機関様よりご紹介を頂きお伺いした際、K社様の自社工場が非常に綺麗で、ゴミ一つ落ちていないことに大変驚きました。

今回、K社様をご紹介させて頂く理由は、M&Aの検討を進めて行く中で、拠点の統合を考えられ、実行された企業様のM&A後を皆様に知って頂きたかったためです。

拠点の統合となると、通常は単なる移転のみに留まることが多いです。
しかし、K社様はM&A前から譲渡オーナー様とレイアウトから内装/設備まで細かくご相談され、ほぼ拠点を新設されました。

「働く場所は非常に重要で従業員の空気も変わる」とK社様がおっしゃっていたことが、非常に印象的です。

実際にM&A後、従業員様は新しい居室で業務を行うことができて非常に満足され、譲受後も素晴らしい業績を上げられているとお伺いしています。

拠点の移動はコストもかかるため実行が難しいかもしれませんが、M&Aを実行される際には、社内環境の整備として、

・トイレを改装する
・居室レイアウトを変更する
・空調設備を導入する

などをご検討頂けると、従業員様の働く意欲が向上し、業績向上につながると考えています。

まとめ

いかがでしょうか。
譲受企業様のその後は1社1社様々なケースがあります。

アフターM&Aで一番重要なポイントは、「人」だと私は考えています。
「人」を活かす。M&Aの成功のポイントはそこにあるのかもしれません。

弊社が皆様のアドバイザーとして、新しい絵を描くお手伝いが出来ますことを楽しみにしています。

この記事の執筆者

新川 功雄(取締役副社長/M&Aシニアエキスパート)

早稲田大学卒。大手サービス会社、マーケティング会社、外資系企業に勤務。赤字債務超過の中小企業を経営し、黒字企業に立て直した後、自身の会社を事業譲渡して、2016年から現職。首都圏への進出、上場企業のM&A支援等を経験。

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