コラムセカンド・オピニオンビフォーM&A後継者問題案件レポート業界再編・法改正譲渡企業様(譲渡オーナー様)向け

必見!M&A成立後の譲渡オーナーはどうなる?

投稿日:2021年7月26日 最終更新日:

M&Aで譲渡をご検討されている方に向けて、新聞やインターネット、セミナー等でM&Aが成立した譲渡オーナー様の体験談をご案内されていることがあります。

弊社でも、30年に及ぶM&Aアドバイザーとしての経験の中で、様々な譲渡オーナー様のM&A成立後のリアルな姿をお伺いしてきました。

今回のコラムでは、譲渡オーナー様の実例をご紹介させて頂きたいと思います。
譲渡をご検討されている皆様のご参考となりましたら幸いです。

譲渡後のリアル① 譲渡オーナーS様(卸売業)
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譲渡オーナーS様

譲渡理由:後継者不在
譲渡形態:株式譲渡
譲渡時のご年齢:60代後半
エリア:岡山県

譲渡理由 後継者不在
譲渡形態 株式譲渡
譲渡時のご年齢 60代後半
エリア 岡山県

譲渡オーナーのS様は、仕事が好きで譲渡後も働き続けたいニーズをお持ちでした。
そこで、譲渡後の顧問期間を7年間に設定し、M&A成立後の現在も業務に従事されていらっしゃいます。
譲渡から2年後にお会いした際は「老いて益々盛ん」という言葉をそのまま体現されたように、非常に生き生きと業務に励んでおられました。
現在も顧問を継続されています。

譲渡後のリアル② 譲渡オーナーH様(建設業)
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譲渡オーナーH様

譲渡理由:体調不良(後継者有)
譲渡形態:株式譲渡
譲渡時のご年齢:70代前半
エリア:香川県

譲渡理由 体調不良(後継者有)
譲渡形態 株式譲渡
譲渡時のご年齢 70代前半
エリア 香川県

譲渡オーナーのH様は、後継者のご子息様がいらっしゃいましたが、体調不良もあり譲渡をご決断されました。
H様ご自身は第一線を退かれた後、お相手の要請で後継者のご子息様が社長として就任され、現在も経営を託されています。

私自身経験がなかったケースで、譲渡後に経営が本当に上手く行くのかどうか不安がありました。
譲渡から1年後にお話を伺った際、双方の関係者様に喜んで頂いており、ホッとしたことを覚えています。
従業員の方もしっかりと仕事に励んでおられるそうです。

譲渡後のリアル③ 譲渡オーナーO様(サービス業)
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譲渡オーナーO様

譲渡理由:新規事業への進出
譲渡形態:株式譲渡
譲渡時のご年齢:50代前半
エリア:愛媛県

譲渡理由 新規事業への進出
譲渡形態 株式譲渡
譲渡時のご年齢 50代前半
エリア 愛媛県

譲渡オーナーのO様は業績が非常に好調で、初めてお会いした際は譲渡する理由がないと私は判断していました。
しかしながら、譲渡相談を繰り返させて頂く中で、本当にご自身がされたかった事業が別にあることが分かり、ご決断から半年ほどで譲渡に至りました。

O様は譲渡後にすぐ新しい会社を立ち上げ、進みたかった道を歩んでおられます。
現在は弊社の顧問も快諾頂き、様々な面でM&Aに関わるサポートを頂戴しています。

譲渡後のリアル④ 譲渡オーナーH様(サービス業)
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譲渡オーナーH様

譲渡理由:事業の選択と集中
譲渡形態:会社分割(吸収分割)
譲渡時のご年齢:50代前半
エリア:東京都

譲渡理由 事業の選択と集中
譲渡形態 会社分割(吸収分割)
譲渡時のご年齢 50代前半
エリア 東京都

譲渡オーナーのH様は複数業種を運営されており、弊社グループが古くからお付き合いさせて頂いていた先様です。

しかしながら、コロナの影響もあり遠隔での事業管理が難しくなったことから、M&Aをご決断され2ヵ月ほどで譲渡に至りました。

H様は譲渡後に別事業へ注力され、弊社グループも引き続きお付き合いをさせて頂いています。

譲渡後のリアル⑤ 譲渡オーナーC様(製造業)
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譲渡オーナーC様

譲渡理由:後継者不在
譲渡形態:事業譲渡
譲渡時のご年齢:70代前半
エリア:徳島県

譲渡理由 後継者不在
譲渡形態 事業譲渡
譲渡時のご年齢 70代前半
エリア 徳島県

譲渡オーナーのC様は自身が役員を務める自社が複数業種を運営している中で、特殊な技術力を活かした機械設備を製造されていました。

販売エリアは全国と幅広く、クライアントからの引き合いも多かったところC様が高齢になったこともあり、所属する自社の将来を見据えて後継者を探されていました。

C様は譲受企業からのラブコールがあり、譲渡後に事業を譲り受けた新会社の役員になられ、現在も後継者育成に励んでおられます。

譲渡後のリアル⑥ 譲渡オーナーA様(小売業)
Bottles with dispensers for liquid soap

譲渡オーナーA様

譲渡理由:後継者不在
譲渡形態:株式譲渡
譲渡時のご年齢:70代前半
エリア:岡山県

譲渡理由 後継者不在
譲渡形態 株式譲渡
譲渡時のご年齢 70代前半
エリア 岡山県

譲渡オーナーのA様は2代目として事業を拡大、対象エリアでNo.1の企業に成長させた方で非常に健全な経営をされていました。

しかしながらご子息に恵まれず、親族の方も事業承継しないことが決まっておられる中で、ご自身は大病を患っておられました。
当初は弊社以外のアドバイザーに依頼されて2年間が経ち、後継者やM&Aでの譲受候補先がなかなか決定しないことに悩んでおられました。

ご縁があり弊社がお手伝いさせていただいたところ約3ヶ月間で5者から買収の意向表明があり、その中から最も未来につながる可能性が高い企業様を選択されました。
M&A成立後、A様は3年間顧問として勤務されています。

まとめ

いかがでしょうか。
譲渡オーナー様のその後は、一人一人様々なケースがあります。

一番重要なポイントは、「譲渡前に譲渡後の絵を描くこと」だと私は考えています。
弊社が皆様の事業承継・M&Aアドバイザーとして、皆様の新しい絵を描くお手伝いが出来ますことを楽しみにしています。

この記事の執筆者

新川 功雄(取締役副社長/M&Aシニアエキスパート)

早稲田大学卒。大手サービス会社、マーケティング会社、外資系企業に勤務。赤字債務超過の中小企業を経営し、黒字企業に立て直した後、自身の会社を事業譲渡して、2016年から現職。首都圏への進出、上場企業のM&A支援等を経験。

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