M&Aの知識コラム新川のコラム

アフターM&A(PMI)~M&A虎の巻②~【M&Aの知識/新川のコラム】

前回のコラムではM&Aを結婚に例えてM&Aで成功するためには、

「①しっかりと相手を理解する」・・・・・定量情報と定性情報の把握
「②M&Aと結婚に必要な作業は同じ」・・・ビジョンを作った上で、融和するための作業が必要

という観点でコラムを書かせて頂きました。

今回も譲受を検討されている方に向けて、M&Aが成功するために必要な”ちょっとしたコツ”についてご案内させて頂きたいと思います。

「M&A後にどのように経営していけばいいか分からない。」
「M&A後に譲渡企業の従業員にしっかりと仕事をしてもらえるか不安だ。」

と少しでも感じられることがありましたらお読み頂けますと幸いです。

 

マネジメント

皆様はマネジメントという言葉を聞かれてどのような要素を思い浮かべますでしょうか?

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上記以外にも様々な要素があると思います。

M&Aにおいても上記のような要素は必ず必要になりますが、私が考えるM&Aを成功させるためにもっとも重要な要素は「感情を大事にする」ということです。

M&Aは結婚と同じで人が営むものです。
AIやロボットが営むものではなく、人が営むものである以上そこには人の感情があります。
M&Aの場合、譲渡契約成立後は得てして譲り受けた側の力が強く、譲った側の力が弱くなりがちです。

なぜならば譲り受けた側の方が売上高も大きく、資金的、人員的にも厚みがあるためです。
ただそのパワーバランスで融和作業を進めても上手く行きません。
必ず譲った側の反発があります。論理だけでなく感情に配慮した対話が必要です。

 

「譲渡社長、奥様」「譲渡側役員」「従業員」の感情に配慮した対話の一例

「譲渡社長、奥様」・・・・・・・これまでの労をねぎらい慰労会を開催する
「譲渡側役員(キーマン)」・・・不安を払拭するとともにこれまでの功績を認め、今後の方針、役割を従業員発表前にしっかりと相談する
「従業員」・・・・・・・・・・・不安を取り除くために個別面談を設定する

またその対話の際に踏まえるべき内容は、下記3点です。

①専門家として認める ※特に異業種の場合、必須になります。
②生産的な仕事の提供
③成果に対するフィードバック

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より具体的にどうすればいいかご不安になった際はぜひ御相談頂きたいと思います。

 

融和のスピード

次にお話しさせて頂きたいことは融和のスピードです。
融和するためにどのくらいの期間が必要でしょうか?
1ヶ月、半年、1年どれが正解だと思われますか?
特に人の融和のスピードが大事です。人の融和作業のために必要な期間はどれくらいでしょうか?

答えは3ヶ月です。(人の融和作業に必要な時間)

1ヶ月では理解するためには短すぎる。
1年では理解するために長すぎて変化のチャンスを逃す。
3ヶ月あれば理解できる。

と考えています。3ヶ月で人の融和作業のためのステップを考えて頂きたいと思います。

人に始まって人に終わる。中小企業のM&Aの本質は人です。皆様のM&Aが成功することを願っています。

この記事の執筆者

新川 功雄(M&Aシニアエキスパート)

早稲田大学卒。大手サービス会社、マーケティング会社、外資系企業に勤務。赤字債務超過の中小企業を経営し、黒字企業に立て直した後、自身の会社を事業譲渡して、2016年から現職。首都圏への進出、上場企業のM&A支援等を経験。

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