M&Aを進める中で譲渡オーナー様にとって大きな悩みのひとつにM&Aアドバイザーの成功報酬が高いという課題があります。
大手M&Aアドバイザー会社の最低手数料は2,000万~2,500万となっていて、中小企業の譲渡オーナー様にとって手数料負担がかなり高いことは事実です。
今回のコラムではM&A業界の実情や具体例も踏まえてお悩みを解決するための方法をご案内します。
M&Aの成功報酬が高すぎる?問題を解決するための方法①
大手M&Aアドバイザー会社の最低手数料は前述の通りですが、最低手数料の分布は中小企業庁の資料「M&A支援機関登録制度実績報告等についてP21-P22」によると最低手数料を500万に設定しているアドバイザー会社が最も多くなっています。(次点は1,000万)
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手数料が高すぎると感じた際は、大手アドバイザー会社だけではなく、地場のM&Aアドバイザー会社や取引金融機関にご相談することが解決策のひとつです。
ただ、アドバイザー会社を選択する際に皆様に注意して頂きたい点は「そのアドバイザー会社が譲受(買収)候補先を多く出すことができるかどうか」になります。
その理由は次にご案内いたします。
M&Aの成功報酬が高すぎる?問題を解決するための方法②
弊社がM&Aをお手伝いした譲渡企業様で譲渡額が増加した事例が以下のようにあります。
ケース① 岡山県 サービス業
初期:買収額1憶の提示
最終:譲渡金額1.5億(150%)
ケース② 香川県 小売業
初期:買収額3憶の提示
最終:譲渡金額6.5億(216%)
ケース③ 愛媛県 人材派遣業
初期:買収額1.3憶の提示
最終:譲渡金額1.6億(123%)
譲渡額がアップした理由は買い手企業が異なっているためです。
価値観が買い手それぞれで異なるため上記が実現しています。
そのため「成功報酬以上に譲渡金額を上げることができるアドバイザー会社」を選ぶことが重要です。
「譲受(買収)候補先の数を多く持っているアドバイザー会社を選ぶ」
「ビット方式(入札方式)ができるアドバイザー会社を選ぶ」
「譲渡後の相乗効果をしっかり提案できるアドバイザー会社を選ぶ」
ことが譲渡オーナー様の成功報酬が高すぎるといったお悩みを解決することが出来ます。
まとめ
いかがでしょうか。
今回はM&A成功報酬が高すぎる問題を解決するポイントやコツについてご案内しました。
もし成功報酬にお悩みになった際にはお声掛け頂けますと幸いです。
皆様のM&Aに成功するように弊社も尽力していきます。
この記事の執筆者
新川 功雄(取締役副社長/M&Aシニアエキスパート)
早稲田大学卒。大手サービス会社、マーケティング会社、外資系企業に勤務。赤字債務超過の中小企業を経営し、黒字企業に立て直した後、自身の会社を事業譲渡して、2016年から現職。首都圏への進出、上場企業のM&A支援等を経験。
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