コラム事業拡大案件レポート

食品卸売業×不動産業 株式譲渡案件成約のご紹介

投稿日:2024年10月24日 最終更新日:

先日、食品卸売業を営む譲渡企業様がクロージングを迎え、株式譲渡によるM&Aが成立しました。

本件は2024年2月より着手させて頂き、約6カ月でのスピード感のある成約になりました。

譲渡企業様について

売主様は食品卸売業を営む企業様です。

過去、ご子息が後継候補となり経営をされていらっしゃいましたが、3年ほど前に退職されたことが
きっかけとなり、第三者への譲渡を検討されていました。

提供される食材に特徴があり、財務内容も良好な先様です。

売主様はご自身の体調不良、従業員様/取引先様のために早期のM&Aを希望されていました。

譲受企業様について

買主様は不動産業を営まれている企業様で、異業種への進出を希望されていました。
一代で現在の事業を築かれた素晴らしい経営手腕をお持ちの方です。

M&Aを決定する前のキーマンとの面談

売主様は体調不良もあり、従業員様が主体的に会社運営をされていました。
買主様よりキーマンとの面談をご要望いただき、各部署の3名のキーマンと事前面談を実行しました。

キーマンとの事前面談でのハプニング

キーマンの方と面談をした中で譲渡企業様は従業員一人一人がキーマンであるということが分かりました。
そこで、本来は限定して面談をさせて頂くところ急遽、全従業員の皆様と当日に面談を実施しました。

従業員皆様のM&Aへの同意取付

面談後に改めて訪問し、業務内容や現在のお困りごとをヒアリングすることで、従業員の皆様からM&Aについて前向きな同意を頂くことができました。

クロージング

クロージング当日、司法書士の先生も交えて資金決済、手続きを行いました。
今件をご紹介頂いた方に後日お話しをお伺いすると売主様は電話越しに「本当に良かった。」と涙を流されていたそうです。

買主様にとっては、新分野への事業拡大を実現でき、売主様にとっては企業の存続と発展が託せる後継者が見つかり、相乗効果が高く見られるM&Aとなりました。

皆様の新しい船出を心よりお祝い申し上げます。

なお、今回、弊社は売主様/買主様、双方のアドバイザー(仲介)を務めました。

この記事の執筆者

新川 功雄(取締役副社長/M&Aシニアエキスパート)

早稲田大学卒。大手サービス会社、マーケティング会社、外資系企業に勤務。赤字債務超過の中小企業を経営し、黒字企業に立て直した後、自身の会社を事業譲渡して、2016年から現職。首都圏への進出、上場企業のM&A支援等を経験。

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